はじめに
国語の入試問題で出題される本には共通点があります。それは
①作問しやすい作家であること。
指示語とその関係がはっきりしていたり、良い比喩表現が使われていたり、出題者側が問題を作りやすい作家は決まっています。
②新しい本であること
いくら良い本でも過去に他校が出題していれば使うことはできません。したがって比較的新しい本から出題される傾向があります。
③まとまった文字数であること
文字数が短かすぎたり、長すぎたりするものは出題できません。受験生に応じた適切な文字数である必要があります。以上の3点を踏まえて、最新のおすすめ本を紹介します。
1位
自分の芯をつくる学び 今からでも遅くない!/ 斎藤孝
「人として成長するために学ぶ」というスタンスで論が展開される本書。学習指導要領改訂にともない、注目の一冊です。
2位
図書室のバシラドール / 竹内真
直原高校の図書室で働く詩織は将来を見据え、司書資格を取るための勉強をはじめた。だが、常連の生徒が家出したらしいと相談を受けたり、生徒同士がケンカを始めたりと慌ただしい。図書委員が文化祭でビブリオバトルをやろうと盛り上がる一方で、詩織自身の展望はなかなか開けずにいて――ハートフル・ブックストーリー第3弾!
3位
ハリネズミは月を見上げる / あさのあつこ
世界の色を変えてしまう。人生にはそんな出会いがある。16歳の夏、誰にも似ていない彼女に、私は出会った――。引っ込み思案な鈴美と、凜とした雰囲気を纏う比呂。正反対に見える二人の結びつきは、周囲の大人を変えていく。著者名を隠した事前アンケートを実施。同世代の高校生から熱狂的な支持を得た青春小説が登場!